診察内容

歯科の病気の95％が虫歯や歯周病に関連するものです。「私は昔から歯が弱くて治療をずっと続けていました。」とおっしゃる患者様も少なくないので すが、問題は虫歯や歯周病になってしまう原因が解決されているかどうかなのです。当院はその原因を徹底除去し、さらには治療後も再発を防ぐための 定期的管理（メンテナンス）を行っていくことこそが大切であると考えています。そうすることで、虫歯や歯周病から徐々に解放され、良い状態を長く 維持できることになります。
さらに、歯や義歯を作る場面では、その後長期に安定し永くもつ、ということを強く意識しています。そのためには、咬み合せを整え、正しく機能さ せる（使う）ということがとても大切です。近年、噛みしめ癖が強く、治療した歯を壊してしまい、そこから歯を失う方がとても増えています。当院で そのような方へのインプラント治療や内面に柔らかい素材（シリコーン）を貼ったコンフォート義歯を積極的に応用していますが、一方では日々の口腔 関連筋の運動療法や咬み方の指導を行うことで、正しい咬み合せ。咀嚼習慣を身に付けていただくよう心がけています。

重度の歯周病に対するインプラントを駆使した治療

初診時　タバコと歯ぎしりが関連する歯周病の重度進行

16か月後　治療終了・メンテナンス移行時　全顎にわたるセラミック冠の装着 残せる歯は残して欲しいとの患者様の希望を叶えるため、歯周病治療を行い、歯の欠損部にはインプラント治療を行いました。奥歯での咬み合せが安定したことで機能的にも飛躍的に良くなり、若々しいお口になりました。　

乳歯から永久歯に生え変わり、咬み合わせが完成するまでが小児歯科の領域になります。この間で最も重要なことは、整った歯並びでよく噛める永久歯 列を完成させることであると当院は考えています。そのことによりその後の虫歯や歯周病発生リスクはかなり低くなりますし、一生自分の歯で食べてい ける素地が整うわけです。
そのために行うべきことは、以下のように多岐に渡ります。

１．虫歯の治療や予防管理
２．乳歯から永久歯への正しい生え変わりのための介入
３．永久歯が大きく、きれいに並ぶスペースが不足している場合の顎の拡大
４．異常な咀嚼や嚥下癖の改善（筋機能訓練）
５．頬杖や寝相、そして口呼吸などの改善

すなわち、虫歯を治したら終わりではなく、その後も定期健診を受けながら、生え変わりを管理していくことがとても大切なのです。 ちなみに乳歯列で隙間なくきれいに歯が並んでいる場合、何もしなければ（矯正治療などの介入がなければ）永久歯列はほぼ、歯並びが崩れ、噛み合せ は悪くなってしまいます。早めの受診をお勧めします。

小学生年齢から介入した矯正治療

9歳

12歳

14歳

15歳

乳歯から永久歯の生え変わりの段階で、歯並びや咬み合せの問題があったため、ワイヤーを装着し矯正治療を行いました。きれいな永久歯列に移行する ことができています。継続的に経過を見ること、そしてその後もメンテナンスを続けることがとても重要ですね。